大人の「自由」

 水曜日で一週間続いたバイトがようやく片付く.この日は非常にイライラして何かと人に当たったり,これまでの誘惑がよみがえって死ぬのが一番有効な解決策などと考えていた.大きなビニール袋で首を絞めたら苦しくなる前に頭がくらくらすることを知ったことは余談.夜にSさんに,先日の日記で触れた店長とMさんとのやり取りについて聞いたところ大筋で考えていたとおりだったが,話はすぐに自身の問題に進んだ.私のイライラの原因に突っ込まれ,それについて「何も感じないのは意味がなく,ただ悔やむのはしんどい,次回へつなげれば有意義だ」,さらに「どんなことをしても良いのではなく,どう思っても良い」それが「自由」だと言われた.
「仕事が続いてきつかった」→次回は乗り切れるようにしよう,次回はもう少し短くしよう.
「他人のことを考えない人がいる」→態度に示さなくても考えている,その人の性分だから自分がフォローする.
 そしてSさんは,自身の弱点を語ってくれた.本来弱いSさん自身から私たちの目に映るSさんという強靭な人間像を作り上げているのは,まさにこの「自由」な思考なのだろう.それが懐を深くし,余裕を生み,機転を利かせ,動力となるのだろう.私もSさんのような大人になりたいと思う.