甘受行者

 他人に膨大な迷惑をかけて生きているくせに,ちょっとした出来事に不快感を覚える毎日.しかし,苦しみは環境が投げてよこすのではなく,自分が生み出すもの.言い換えると,自然現象である環境(六境)と自分の感覚(六根)との出会うところつまり縁起にある.縁起という絶えざる変化の中で六根つまり自らのパラメータを「苦」と固定しなければ,世界はどうにでも変わっていくのではないか.
 だから,甘受しよう.そして,それに感謝したい.だから何かが起こっても,甘受し,甘受できることに感謝しよう.そのことが新たな出会い(縁起)を呼ぶのだと思う.