入院中のメモ

 入院中に相部屋になったIさん,Yさん,Bさんとの会話からのメモ.特にIさんに言われたことにはいろいろと考えさせられた.
・人を許容することでより楽しく生きれる.「御陰様で」の心一つが自分を変える.そんな思い一つでも他人にも働きかける力がある.
・無理に変わる必要はなく,今までの自分に付け足していけばいい.自分は決して捨てたものではない.
・仕事は理論よりまず基本.基本は免震構造であるべき.硬い,完璧あるいは自己完結的なものは受け入れられない.そのようなものは倒されてしまう.変化球が来ても対応出来るように,用意できるものはデータでも考え方でも用意しておき,言われたことに対応する.そのような姿勢ではじめて自己満足でない,広く役立ちかつ,より良い結果が出せる.また,そのような冗長性がある方が好まれる.
・何だかんだいって社会は成果が全て,求められるのは完璧さではなく有用性,必要なことを最も効率的に.
・出来ることと出来ないことを自分で判断.「出来る」の意味は人に聞いたりしながらも自分で筋道を立てて仕事として出来ること.「出来ない」の判断は難しいが,ため込むことは仕事上でも精神的にも危険,見極めが大切.
・自分のことだけを考えていては,物事は進まない.「企業→先生→学生→就職→卒業生→仕事」など,周りがどのような思惑で動いているかも知らなければ,自分に機会が回ってこない.たぐり寄せるには,人の期待を察知して答えることが必要.
・好きな仕事を出来ることは幸せ,当たり前のことだが話を聞くと難しく,そして大切.
・術後の調子が良いときに寒いところで無理をして喋って熱を出した.自己管理は自己責任で.自分を過信しない.他人に責任をなすりつけない,他人にそれを感じさせない.そしてそこから学べばいい.
・まず人の名前を覚える.それが人を受け入れることになり,コミュニケーションをとる意志があることを相手に伝える.そうでないとその場限りの付き合いで終わってしまう.人とのつながりで作られるネットワークは生きた哲学であり,自分の生き方,仕事の方向性を教えてくれることは書物の比ではない.助けてもらうからには助けねばならないが,結局は人は一人では生きられない.
・「どぶ板」は対症療法,長期ビジョンなしのバラまきは結局は成果を生まない.
・勝ち負けは自己満足,仕事がどれだけ受け入れられて役立つかが大切.閉塞した人間はあいつは頭がいいからとか要領がいいといって正確な評価をしないから成長できず,よって付き合う価値を認めてもらえない.
・「ノミの心臓」を公言しながら必要な場面では汗だくになりつつも譲らない人.ノミの心臓,最強です.
・進学したいなら,優秀な先輩方を思い出して,自分がその希望に恥じない実力と自信を持てるように勉強する必要がある.だから,退院その日から勉強したい.
・詩吟をやらせていただいた.詰まらない話を聴いてもらった(一人総務省と揶揄されたが).テレビは見ないなど何気ない習慣から僕の頑なさを指摘してくれた.大事なのは文字にできない感動の部分.人と付き合うのに忘れてはいけない心.常に感謝を忘れずに.