日本のソフトウェア違法コピー率は25%

 ビジネス ソフトウェア アライアンス(BSA)は2月5日、日本のPC用ソフトウェアの違法コピー率の低下がもたらす経済効果を発表した。

 「2008年IDC世界違法コピー経済効果調査」(日本版)を発表した。2011年までの4年間で現在25%の日本の違法コピー率が10%低下した場合、1万2400人の雇用創出、89億ドル(約9790億円)のGDP(国民総生産)浮揚効果、20億ドル(約2200億円)の税収増が見込まれる。・・・

 今週月曜日の特別講義で留学生が「日本ではファイル共有でダウンロードしたソフトウェアが使えないのはなぜか」という質問が出て一同驚いたことを思い出した.Kさんは「開発者になればわかりますよ」とおっしゃっていたが,印象に残る質問だった.その日はS先生と「寡占はともかく儲けすぎは悪くないのでは」などと話をした.
 それとは別に今思ったことは,ソフトウェアの売り上げ分だけの経済効果があるのかという疑問.マイナスがある程度存在するような気がする.それとも,マイナスなんて無いのか.元々値段がついているものにただ乗りしているのだから,厚生の損失を援用して考えるのは無理があるか.まあ,日本における違法コピー率が25%ならば恐らく多くは個人によるものであり生産活動に供される割合はわずかなのだろうし,やはりプラスなんだろう.
 財としての情報は放送など公共財に相当するものもあれば,有料のソフトウェアなど私的財(または経済財か)に相当するものもある.これもファイル共有されてしまえば利用者にとって自由財も同様,どうも性質がとらえられない.
 ・・・一応は経済学を勉強したのに思考が滅茶苦茶で情けない.