住基台帳ベース人口でも人口減が確認される

　少し前の記事だが，要約しておく．

　「初の人口減　確定　住基台帳動態　死亡が出生上回る　三月末現在」
　総務省が（8月）4日，発表した住民基本台帳に基づく今年3月31日現在の人口動態によると，全国の人口は前年比3505人減の1億2705万5025人で，1968年の調査以来，初めて減少に転じた･･･
　･･･出生数から死亡数を引いた自然増加率が初めてマイナスになり，65歳以上の老年人口も初の20％台に達した･･･
　東京が転入出差を示す社会増加数，同増加率，人口増加数，同増加率でトップ．神奈川は大阪を2万9654人上回って都道府県別人口で2位となり，首都圏に人口が集中する傾向が強まっている．
　昨年4月1日から今年3月31日までの出生数は過去最小を更新し106万5533人．死亡数は107万2281人で過去最高．差し引きの自然増加数は6748人減．全体の人口増減はこれに海外居住者の帰国分などを加えて算出する．老年人口は前年の19.72％より0.58ポイント増の20.3％で過去最高を更新した．
　男性人口は6215万5231人．女性は6489万9794人．
　人口が増えたのは埼玉，千葉，東京，神奈川，愛知，滋賀，大阪，福岡，沖縄の9都府県．東京は8万9867人増．増加率も0.74％でともに1位．人口が最も減ったのは北海道の2万3057人．
　人口が多いのは東京，神奈川，大阪，愛知の順．少ないのは鳥取，島根，高知，徳島の順．
中日新聞　18年8月5日朝刊より抜粋　（一部略，括弧内は筆者注）

　少子高齢化および人口減少，再度の大都市圏への人口集中および地方の過疎化などが表れた数字だ．このことについて特に考察はしないが，住基台帳ベースの人口は3月31日現在の値である点と，数えられる人口が住基台帳ベースであることは外国人登録の対象となる外国人は含まないことを意味している点を今後の研究のために覚えておきたい．