ガソリン価格

　新聞を読むと，「ガソリン騰勢一服」ということで，中部各県の価格が掲載されていた．

愛知県144.1円，岐阜県144.7円，三重県142.5円，静岡県144.4円，長野県146.1円，滋賀県141.8円，福井県142.9円，石川県143.9円，富山県143.6円
中日新聞　18年8月17日朝刊

ところで，ガソリン価格は石油コンビナートからの距離の影響を受けると思うのだが，主なコンビナートは以下のような場所にあるようだ．

･･･日本の主な石油化学コンビナートの所在地は、市原市姉崎地区・五井地区、袖ケ浦市、川崎市、四日市市、倉敷市水島地区、周南市徳山地区、大分市鶴崎などである。

　中部地方では四日市からの交通条件を考えるのが手っ取り早いと思われるが，三重県から遠いほど高値になるようだ．ただし北陸３県および滋賀県は傾向が異なり，他の供給元があるのかもしれない．その中でも滋賀県の安さが気になる．石油情報センターのデータベースで複数時点について見てみたが，やはり滋賀県は安いようだ．同じ内陸県である長野県は中部地方で最も高額であるのとは対照的である．結局，輸送のしやすさは地形や道路網の整備状況によるものであり，内陸県の場合はそれらの条件が悪くなりがちだということだろう．平野部が多く輸送も比較的も容易だと思われる滋賀県と比較して，山がちな長野県や四日市のある三重県でも道路網が脆弱な南部は価格が上がる傾向があるのかもしれない．