金子みすずの詩

 金子みすずの詩を紹介する書籍(書名は失念してしまった)を師範からお借りしたので読んでみた.最初に紹介されていた「大漁」という詩と,またも題を忘れてしまったのだが上につもった雪と下に積もった雪とその間の雪の悲哀を綴った詩が特に印象的だった.浄土真宗的な仏心が現われているという解説があったが,敢えて自分の言葉で言うならば,物事と自分を眺める冷静な視点と,そのどちらにも注がれる慈悲に私が求めているものを感じた.