読書

古城の風景〈3〉北条の城 北条水軍の城

北条早雲の八面六臂な活動が各所に取り上げられている。氏が北条早雲を書かれるなら、是非読みたい。古城の風景〈3〉北条の城 北条水軍の城 (新潮文庫)作者: 宮城谷昌光出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2011/03/29メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含…

図書館戦争シリーズ

メディア良化法の施行により事実上の検閲が行われるようになった日本では、出版前の検閲こそ行われていないものの流通後に通告即書籍狩りが行われ、表現の自由は名目上のものとなっていた。メディア良化法を根拠に取り締まりを行うメディア良化委員会に対抗…

鬼と人と

堺屋太一氏の歴史小説「鬼と人と―信長と光秀」を読んだ。この小説は、織田信長と明智光秀が交互に同じ物事に対して独白するという独特の形式をとっている。物語の時間進行は武田征伐から山崎合戦までだが、それ以前の出来事についてもそれぞれの回想として語…

新三河物語

本日読了。私なりに一行に要約すると、安祥譜代である大久保党の人々が徳川家への忠誠心ゆえに受難しそれに耐えるという話。私は北信の出身だが、三遠を故郷のように思っているので、尾張大高から遠州二俣までローカルな地名が現れるのが嬉しい。また、信州…

藤子・F・不二雄氏の”異色短編集”

注文していた藤子・F・不二雄氏の”異色短編集”が日曜日の夜に届き、一気に読んだ。1巻『ミノタウロスの皿』 2巻『気楽に殺ろうよ』 3巻『箱舟はいっぱい』 4巻『パラレル同窓会』 一度読んだ時点では、人間というシステムの複雑さに気が遠くなり、考えが…

城塞

読了.ここで描かれている徳川家康は絵に描いたような狸親父だが,ほかのどの登場人物よりも気に入っている.常に政治を心がけなければならない.

零崎曲識の人間人間

今までのを全部読んでいてもエピソードの関連がわかりにくい.読んだのがだいぶ前で忘れているところもあるし,仕方ないか.

「峠」を下る

『峠』を読み終えた.小千谷談判は「峠」そのものだ.重力に引っ張られるように峠を下る,そんな印象を抱いた.

医療と放射線

放医研編の易しい本で,ざっと読んだだけだがサブタイトル通り「放射線の基礎から最先端の重粒子線治療まで」がわかりやすく書いてあり,ためになる.あと,なぜか夢にリニアック装置が出てきた.

司馬遼太郎氏の『峠』を,再読し始める.話の始めに主人公が人が止めるのも聞かず大雪の三国峠を越える描写が印象的だった.話の終わりに残留を希望ながらも八十里越を担架で担がれてゆくのと対照的だ. なお,ウィキペディアによると,史実では三国峠ではな…

これも経済学だ!

久しぶりに読書をした.タイトルは『これも経済学だ!』(中島隆信著,ちくま新書).先生からお借りしたものだが,手元に置いておきたい1冊だ. 本書は「経済学とは何か?」という問いに対して「個々の人間の欲望には際限がないが,限られた資源は有効に利…

功名が辻

読了.日々の気遣いの積み重ねが結果につながるということと,人間関係は常に政治だということが印象的だった.

功名が辻

古本屋で文庫の1,3,4巻を入手.とりあえず1巻を一気に読む.司馬遼太郎さんの作品を読み返しでなく始めて読むのは久しぶり.何となく,どぶろくを思わせる本で,面白い.

金子みすずの詩

金子みすずの詩を紹介する書籍(書名は失念してしまった)を師範からお借りしたので読んでみた.最初に紹介されていた「大漁」という詩と,またも題を忘れてしまったのだが上につもった雪と下に積もった雪とその間の雪の悲哀を綴った詩が特に印象的だった.…

異世界に対する拒絶と驚きとともにスピリチュアルの本を読む

拒絶と境界 スピリチュアルの本を読んだ.生活,結婚,仕事,お金…実体験など特にそうだが書いてあることに驚きと拒絶の連続.他人はこうも自分と違う世界に生きている.同時に,自分の世界がそのなかの一つの可能性に過ぎず,人と話すときは自分の世界の境…

徳川家康

山岡荘八の『徳川家康』を全巻読了.感想はまた後日に.

徳川家康(五)

長久手の役まで.この巻読了.

『新約聖書』の「たとえ」を解く

買ったきり読まなかったり,もう一度読み直したい本はたくさんあるが,今日は『『新約聖書』の「たとえ」を解く』(加藤隆著,ちくま新書)を読み始める.そもそもこの本を購入したのは,聖書の中でも福音書が自分にとって有用だと思ったからなのだが,本を…

『悪について』

先月初めから読み始めたものの最近は放置気味だった『悪について』(中島義道著,岩波新書 )をようやく読み終えた.読み始めのときに思ったとおり,私にとっての「今年の一冊」といえるものであった.感想としては先日の日記が図らずとも近いものになってい…

徳川家康(四)

四巻で山崎の戦い終了.五巻は甲信併呑〜小牧の陣,先は長い.

徳川家康(四)

この日は部屋に引きこもって徹底的に山岡荘八の全集版『徳川家康』を読む.現在は,長篠の戦いが終了した後,という段階.この本を部屋に置いておくと意志が弱い私は完全に引きこもりになりそうだったので研究室にもっていくことにする.

徳川家康

昼間に出歩いていたら近くの古本屋で欲しかったミクロ経済学のテキストを入手.さらに百円コーナーで山岡荘八全集『徳川家康』全13巻を発見!閉店前に改めて購入に行く.1300円ちょっとでこれが読めるとは思わなかった.早く読みたい,楽しみだ.

久しぶりに

土曜日は休みということで,『零崎軋識の人間ノック』 (西尾維新著,講談社ノベルズ)をたらたらと読む.久しぶりで楽しい.

入院中の読書

『ニーチェ入門』(竹田青嗣,ちくま新書),『図解雑学 聖書』(関田寛雄,ナツメ社),『はじめの哲学』(三好由紀彦),『なるほど高校数学 三角関数の物語 なっとくして,ほんとうに理解できる』(原岡喜重,講談社ブルーバックス),『悪について』(中…

プログラムはなぜ動くのか

2時に起きてしまって目に付いたのは,「プログラムはなぜ動くのか ― 知っておきたいプログラミングの基礎知識」(矢沢久雄著,日経BP出版センター ).2章まで読むが,単にコンピュータを使うだけでもこれを知らないと知っているでは大違いだろう.追々読ん…

「ニーチェ入門」

眠れずに以前に購入したままだったニーチェ入門( 竹田青嗣著,ちくま新書)を開いたところ,ついつい遅くなってしまった.第1章の終わりまで読んだが,ここまでのところでは ・理性により書き直された人間観は現実でも正しい姿でもない. ・自己中心に生き…

「死んだらどうなるの?」

タイトルに惹かれて購入したのだが,「死んだらどうなるの?」(玄侑宗久著.ちくまプリマー新書)を読んだ.玄侑さん流の読み手にフレンドリーな書き方は大変有り難い.さて,この本は,死んだらどうなるのだろうかという疑問に対して答えるのではなく,生…

「法華経入門」,「法華経の心」

「法華経入門」(菅野博史著.岩波新書),「法華経の心」(宗川圓学著.廣済堂ブックス)を駆け足で読んだ.前者は以前購入して以来読んでいなかったもので,後者は友人からもらって以来やはり読んでいなかったものである.著者の言わんとすることからずれ…

「他人を見下す若者たち」

今,読書がマイブームで,買ったきり部屋に放置していた本を引っ張り出してきて毎日パラパラとめくっている.今日は,そのタイトルと帯に目を引かれて購入した速水敏彦著「他人を見下す若者たち」(講談社現代新書)を読んだ.以下,印象に残ったところを自…

「99.9%は仮説」

竹内薫氏の「99.9%は仮説」(光文社新書)は,中身はもちろん面白いが,タイトルだけで十分満腹になれる本だと思う.「科学とは何か?」というテーマから,我々のあらゆる認識は「仮説」であることを複数の実例を交えつつ述べている. さて,このタイトルに…