三年ぶり書道

寿


 ひょんなことから筆を握る。漢字一文字を書くだけなのだが、手元の千字文には見あたらなかったため、ネットで探してきたお手本を自分なりに書いた(千字文をもっと探せば最低でも組み合わせで何とかなったと思う)。どうやら三十枚以上書いたようだが、何とかまともそうなものが書けた。
・最初の五枚:お手本と手元を行ったり来たりしつつ書いた。
・五〜十枚:少しずつお手本の字の構成がわかってきた。
・十〜二十枚:自分の字の構成が定まってきた。また、手が筆運びを思い出してリズムが出てきた。
・二十〜三十枚:自己流に走り出すのとお手本ベースの書き方に回帰することを繰り返しつつ候補が数点上がってきた。
・三十枚〜:とめはねを大事にすることを思い出し、清書のつもりで書いた。
手前勝手ながら久々にお稽古事をしたが、このような過程は人生にも通じるものがあるなあと一人で納得しつつ筆を置いた。