今週のお題「父との思い出」
もう何年たったのか、ちょうどこんな梅雨時に郷里の母から電話があった。
当時の私は大学院生だったが、家族には何かと心配をかけ通しだった。
きっと、父には心残りではあったと思う。
意外にも平静に母の話を聞いていたが、そのことを悔やんだ。
父との思い出は、二人で週末の午後に自動車で遠出をすることだった。
地図を広げて道路を辿ったり、たまにハンドルを握る時など、ふと思い出す。
あれから何年も過ぎたが、私は生きているし、ささやかな楽しみもある。
これからも生きることが罪滅ぼしになると思いたい。