仕事中に・・・

 自己とは,全ての価値の基準いわば認識の原点であり,他者との関係はそれとの乖離の程度によるのだろう.世界は人の数だけあるというが,ものさしが異なるだけで究極的には「一」つに帰結するはず.思考とは分類および統合の過程であると言える.「一」=「全」を示すとき,その基準に「全」=「一」としての自己を見いだす.
 基準として生まれついた人間は,比べることなしには生きられない.ものさしは長さを計る道具,計るべき対象がなければ意味を失う.その意味で人間は一人では生きられない.