寝る前の断片集

名前とはつまり約束.生きることはそれを果たし続けることなのだろう.

やる気にならない,それは意味を見いだせないから.意味は価値観の具象化,価値は創造するもの.
価値創造,それは重い責任であるが究極の自由でもある.でも,それ自体に価値はあるのか.
望みは叶えられる.でも,望まない.失うことを恐れて望めない.好きじゃない.でも,嫌いでもない.それは好きにも嫌いにもなれない無関心.見いだすべき対象などなにもなかった.
こじれているのはただの抜け殻,その名前は執着.望ましくないその終着には誰もいなかった.何も叶わないし,どこにも適えない.いつか,望みが叶えば,望ましさに適えるのかもしれない.

10cmの壁の向こう.薄くて厚いその壁は,私の願いを遮って,私の嘆きを受け止めて,今日も私を生かし続ける.いつか壁を越える日に,祝福のうちに見送られてゆけるように願いつつ,眠る.